アメリカの話

ふと思い出した。今書かないとまた忘れてしまう。
先週の金曜日、アメリカで経済学を勉強して、学位を取って、学位をとったと思ったらさっさと某有名私大の教員になって日本に帰ってきてしまった一年下の後輩と、弁理士をしているこれも一年下の後輩とで飲みに行った。
アメリカ帰りの後輩が言うには、アメリカという国はえげつないくらい学歴社会である。学位は、どこの大学でとったかということで厳格なランクがある。また、学位があれば、企業でも大学でも格段に待遇が違う。
日本は、学位があっても、どこの大学かということはアメリカほど厳密にランク付けされているわけではない。また、一番の問題は、学位があっても、アメリカほど待遇が変わることがない。
一時、MBAをとるのが日本でも話題になったが、MBAをとった人が実践的な知識をもっているから評価されるのではない。習うことは、アメリカでも日本でも同じで、アメリカでMBAをとったからといって、実社会で直接役に立つ知識がついたということではない。アメリカでは、MBAをとることによって、ないときとは待遇があからさまに違ってくるからMBAをとる価値があるのである。
アメリカは、学位があるかないかで、社会での扱いがぜんぜん違ってくるのである。日本では、学位がある、というのは、「社会不適合者」と同じ意味にとられかねないが、アメリカではそういうことがない。
人文系の学位の場合はどうなんだろう。