ヒモ生活とは

電車にのっていると。若者二人が大きな声ではなしをしていた。
ヒモ生活もつらいものである。いっつも機嫌をとらないといけない。一人でバイト生活をしていた頃の方が楽しい。
ヒモ氏の連れが、けど家賃払ってもらっとるんやろ。一緒にすんどるん?というと、ヒモ氏は、うちの部屋に女が毎日来る。けど、電気がとまりそうやねん、という。連れが、けど払わすんやろ、というと、ヒモ氏は、いや電気代はおれがはらう、ゆうねん。そしたら、私、冬暖房とかつけとるから払う、ゆうて気の毒がるから、ほなゆうて家賃払ってもうとる、という。家賃は四万円らしい。
更に話すには、髪も染めなあかんと。なぜならば、女の好みだから。でもお金をだしてもうて染めるらしい。
昼飯を食う金ももらわないかん。いっつももらってると情けなくなるので、ときどきもらわないときもある。
この女とは、であって三日でつきあった。なぜならば、貯金の額が桁違いだからである。はっきりといくらとはいってくれないが、普通の額より桁が違うほど持っている。
もーおれ一人ではいきていけへんわ、情けない、と言いながら、連れの人と、ケバイ女子高生2人と駅をおりてどこかへいった。