Nスペ「介護士が足りない」

早く寝たいのに再放送を見てしまった。
施設のトップの人は、パートでもレジ打ちの5割り増しの額を払ってもいいくらいの責任のある仕事だ、と言っていたけれども、実際の介護士の給料は、手取り月20万もないらしい。介護保険料が低く抑えられているから、介護士の給料に回す金がないのである。何年も勤めて、技術をあげても給料はあがらない。辞める人は多いが、はじめる人は少ない。天職だと思っても、収入が少なくて、続けられない。景気が回復しだしてからは、優秀な人は介護業界には来なくなってしまった。介護士不足が深刻らしい。
それではということで、フィリピンから安い介護士を受け入れることになったけれども、日本に来たい、という人は少ない。フィリピンの介護士の質は高いけれども、日本に来る条件が厳しすぎるからである。
厚労省とかは、質の高い介護を第一、というのを改めて、経営観念をもちこめ、というようなことをいっているらしい。
こういうことをして良い方向にいくのかは怪しい。最近、都会はしらんが、田舎の病院の衰退は恐ろしいくらいである。以前なら、県立病院にいっていれば問題なかったが、最近は、診療科目を病院毎に振り分けているようで、この病気はあっち、あの病気はあっち、と言う具合になっているそうな。おまけに、看護士が少ない。気の毒なほど少ない。祖母の入院していた市立病院は、看護士不足で病棟を閉鎖することになった、といっていた。
まぁ。人間、早く死ぬ方が幸せな世の中になってきているのかもしれないな。