忘れ物を忘れる

古本屋で買った本を二冊持ってお金をおろしに銀行へ行った。
お金をおろしたら、お金をおろす機械のところに本を忘れてしまった。
だいぶんあるいてから気付いて、銀行に戻った。
銀行の人に、「えー、あのー、あそこにー(と指をさして)*1本を忘れたんですけど。」といった。
銀行の人は、どんな本ですか、とゆうので、「『日本の某』とゆう本二冊です」とゆうた。
どんな袋に入ってますか、とゆうので、「白いかいもんのビニール袋です」とゆうた。
銀行の人が、怪訝な顔をするので、「古本屋の袋です。」とゆうた。
銀行の人は、どこの古本屋ですか、と聞くので、「某屋です」とゆうと、銀行の人は、「はっ?」とゆうた。
もう返答がぐたぐだなのは自覚していたところなので、私は、狼狽して、「そこいったとこにある古本屋です」などと口走った。
銀行の人は、多分お客さんのゆうとるのはこれやと思うんですけどね、と言ってだしてくれたのは、薄茶色で私がいったのとは全然違う古本屋の名前の入った袋だった。

*1:お金をおろす機械というのは分かっているのだが、「お金をおろす機械」というのは恥ずかしいので、「現金自動支払機」といおうとしたのだが、この言葉がでてこなかったのである。