舞踊譜の記事

今日の朝日新聞に、舞踊譜の記事があった。わらび座のコンピュータを使った舞踊譜の作成が主な内容で、その他にもいろいろな舞踊譜の試みが紹介されていた。
昨日のナイトスクープで、東京薬科大学に代々伝承されているという「たにしおどり」*1がやっていた。古い人を探して、軍隊時代たにしおどりで名を上げ「たにし少尉」とあだ名されたおじいさんと、依頼者がいっしょにたにしおどりを踊るというものであった。
若い人のほうは、腰がきちんと落ちていて所作もはっきりとしていて、見ていて力強い。たにし少尉の踊りのほうは、足腰が弱っているので、腰のおちかたや所作のめりはりもない。
たにし少尉の踊りと若い方の踊りの所作をくらべると、若い方は、手を流したりといった微妙な所作が消えてしまっていて、直線的になっている。たにし少尉の踊りは、踊りとして優美さもみせている。
数十年のあいだ、(おそらく)とぎれず伝承されてきたものであっても、所作の変化は確実にある。
舞踊譜は、やはりこういったところも加味して記述されないといかんと思うのだが、そういったところはあまり問題とされていなかった。