平野屋新田会所の保存

河内国に住んでいるが、河内国とはほとんど関係のない生活をしているので、地元の状況にはきわめてくらい。先日、平野屋新田会所が解体工事にはいるという記事が載ったと思ったら、今日の夕刊には解体作業がはじまった、とあった。
とりあえずは一部で作業はとまったらしい。
「平野屋新田会所を考える」(http://hiranoya-kaisyo.sytes.net/)というページをみていると以前から保存運動があるようだ。
この会所が、だれの所有で、どうして競売に至ったのか、という経緯がわからん。市の文化財などにも指定されていないのだろうか。とりあえず、もったいないはなしだ。

“重文級”建物の解体作業開始、住民の抗議で中断 大阪

2008年01月15日

 18世紀の新田開発の拠点となり、国の重要文化財級の価値があるとされる大阪府大東市の「平野屋新田会所」を競売で落札した不動産会社が15日、一部の解体作業に着手した。地元住民らが集まり、業者に抗議したため、工事は一時中断。16日に市を交え、買い取りなどについて話し合いの場を持つことになった。

 業者側は15日早朝から、ショベルカー1台を運び込み、午前10時ごろ、表長屋門わきの土塀を壊し始めた。住民らは「事前に工事の説明を受けていない」と不満を示し、一時は警察官が駆けつけて事情を聴く事態になった。業者側は「買い取りについて、市から誠意のある回答額を示してほしい」と訴え、住民の意向に沿って協議に応じることで落ち着いた。

 門の一部が壊されたことについて、地元住民でつくる保存推進会の植田善孝代表は「歴史が失われることになり、断腸の思いだ」と憤った。

 業者側は昨年1月、競売にかかった同会所の土地・建物を約5億2千万円で落札。市は落札価格に上積みして買い取り交渉を続けたが、まとまらなかった。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200801150032.html