貧乏学生に肉を食わせる

大学(一般社会ではない)で、学生がバイトをするのは、一般の店屋などでバイトするのとはかなり意味合いが違っている。
大学でのバイトというのは、

まぁ。貧乏な学生にたまには肉を食わせてやりますか。

という論理に他ならない。
大学でバイトをして、大学から金を得るのは、労働の対価として賃金を得るのではなく、労働を名目として「肉を食う金」(奨学金・学費の還付)を与えているのである。
大学でのバイトは、仕事をすればするほど「肉を食う金」を与える効率がさがってくるのであるから、一般社会でのバイトのように、出勤時間・退勤時間の厳密な管理、勤務内容の厳密な管理とは相容れない。むしろ、そういうことをすべきではない。
学生にいかに効率よく「肉を食う金」を与えるか、それが大学でのバイトの本義である。
と長らく思っていて、今もそう思っているのだが、それを実現することは今や「悪」となっているらしい。