博士教員

昨日の朝日新聞に今年度採用された人のルポが載っていた。今年も採用がある(http://www.pref.akita.lg.jp/icity/browser?ActionCode=content&ContentID=1210232956404&SiteID=0)らしい。

「理学、農学、工学、教育学(心理学を含む)」では私には何にも関係がない。

これについては、秋田県教育委員会のHP内の「県民の声」の「博士号取得者の教員採用について」(「http://www.pref.akita.jp/pref_voice/show_detailpage.htm?serial_no=1350)というのに、

このたびの博士号取得者を教員に採用する試みについて、ご意見させていただきます。
まず、なぜ博士号取得者の分野が限られているのでしょうか。

という声があがっている。むべなるかな。

以前、某市の博物館でバイトをしていたとき、小学校の文書が一括で博物館にやってきた。
昭和20年代に小学校の先生になった人が一人いた。
履歴書をみていると、経歴が普通ではない。
京都の帝大で物理を勉強して、海軍の研究機関に入って6年ほど。敗戦後、京都の大きな旧制専門学校の教員になったと思ったら、一年ほどで旧制中学校の教員で出ている。旧制中学校を2つほど一年、一年くらいで移った後、小学校の教員でやってきたのだ。
まさに戦争で人生が狂ってしまったというべき転落人生だが、これを現代的な視点で見れば、帝大をでていれば、とにかく教員で食っていけたうるわしい時代があったということでもある。

博士号保有者を採用 教員免許なくてもOK(秋田)

 県教育庁は、教員免許がなくても、博士号を持っていれば小中高校の教員として採用する「博士号保有者特別選考」を昨年度に引き続き実施し、13日から応募を受け付ける。

 県教育庁が昨年度、全国で初めて募集。民間研究所などに空きがなく、就職難にあえぐ“博士難民”の助け舟として注目された。

 若干名の採用に対し、東大や慶応大などの研究室で教授の補助的な仕事をする「ポスト・ドクター」や米国や台湾で研究生活を送る博士号保有者計57人が応募。書類選考と面接・論文試験の結果、5人が採用され、4月から県立の進学校や農業高校などに配属された。

 募集対象は1969年4月2日以降生まれで、理学、農学、工学、教育学(心理学を含む)の博士号保有者。

 30日まで志願書などの書類を受け付ける。問い合わせは県高校教育課(018・860・5164)。
(2008年5月13日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news2/05/20080513-OYT1T00054.htm