客分の扱い

昨日酔っぱらってした話。
いろんな大学でCOEとか学術フロンティアとかなんとかかんとかでお金をとってくると、PDを雇ったりしなければならない。
PDや特任なんとかとかそういう人たちは、内部で採用しない限りは数年で確実に去っていく異人である。
数年で去っていったのちは、将来研究者になって他の大学にいくかもしれない。あるいは、塾や予備校で受験生を相手に糊口をしのいでいるかもしれない。
受け入れる大学にとってみれば、数年で去っていく教員でもなく学生でもないやっかいな存在だと思うこともあろう。そこで、数年だけなんだからといって今ある仕組みのなかにむりやりはめ込んでごまかしてしまうということもあろう。
しかし、こうした場合、確実にPDなどにしわ寄せが来る。そして不満がたまるだろう。
そうして数年でその大学を去っていく。その時、職がなく受験産業で飯を食うことになったとしたらどうなるか。
受験生から、
「某大学うけたいんですけど、どんなもんですか?」
と聞かれたら、
「偏差値は高いし就職率もよいかもしれん。けど、あの大学だけはいかんほうがええ。」
というに違いない。他の大学に教員として赴任してもそうだ、
「某大学はどうでしたか?」
「あんな融通のきかんところは知りませんわ。」
というに違いない。
客分はあつくもてなすのが一番なのだ。