蘇生譚

死亡宣告受けた未熟児が数時間後に蘇生
2009年 08月 10日 15:25 JST

アスンシオン 10日 ロイター] 南米パラグアイで、予定日より16週間早く生まれ、その後、死亡宣告を受けた未熟児の男の赤ちゃんが、数時間後に蘇生(そせい)するという珍事があった。

 首都アスンシオンにある国立病院の小児科チーフ、アーネスト・ウェバー医師はロイターテレビに対し「当初、赤ちゃんは動かなかった。ほとんど呼吸もしておらず、心音も聞こえなかったため、24週間目での死亡を宣告した」と語った。出生時の赤ちゃんの体重は500グラムだったという。

 家族には死亡証明書と当座のひつぎとなる赤ちゃんの名前が手書きされた段ボール箱が渡された。

 ところが、家族が葬儀の準備をしているときに信じられないことが起こった。

 家族のひとりは「段ボール箱を開け、赤ちゃんを取り出したとき彼が泣いた。私は怖くなり『赤ちゃんが泣いている』とつぶやくと、彼は手足を動かし始めた。とても不安になった」と語った。

 赤ちゃんは、死亡宣告を受けた数時間後に蘇生が確認された。病院側は、調査を開始。赤ちゃんは現在、保育器の中で安定した容体だという。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-10470520090810