「商売する」方法・メモ

私が行っている研究を延長していっても「商売」にはなりそうにない。この研究分野で、自治体などの委員になって調査をおこない、報告書を書いてもトータル20万円(調査4回、原稿料とかで)にもならない。自治体は、それ以上金がかかるものだとは理解していないようだ。
一方で、建築や都市計画のコンサルは、桁が3つとか4つとか違う額で一括引き受けして、調査から基本計画みたいなもん、あるいは条例の類まで作ってしまう。それでつぶれないのだから、商売になっているのだろう。
考古学も埋蔵文化財の発掘会社がある。埋蔵文化財の発掘は義務づけられているので、開発がある限り需要が途切れることはないだろう。
しかし、古文書の調査会社や民俗の調査会社というものは存在しない(どこかにあるかもしれないが知らない。)。自治体史の編纂で文書整理や民俗調査をするのは、アルバイトで雇われている学生か、決して給料が高いとはいえない非常勤とか嘱託と、ごく少数の常勤職員である。
最近、自治体史を一括で業者に出すというところもあるが、業者はもうかるのかもしれないが、執筆者が儲かる仕組みにはなっていない。
う〜ん。
方向が違っているような気がする。