コロキアム?

院生が、「来週コロキアムなんです。」という。
「コロキアムて何?」「D論の中間発表で、書いてええかどうかこれで決まるんです。」「コロキアムて、あれか、発表者と質問者が殺し合うということか?」「それはちゃうでしょ。」「ローマの剣闘士みたいにするんちゃうんか。あれはコロシアムか。」「いやー。多分違うと思います。」
そんな会話を真剣に交わしたのであるが、「コロキアム」とは「colloquium」で、ラテン語の「コルロックィウム」の英語読みのようだ。
googleで検索した日本語の用例をみると、どうも、小さな研究会から学会の大会までどんな集まりにも使ってもよい言葉のようだ。
googleで検索すると、上の方はほとんど数学の集まりで、「談話会」と訳されている。そちらの分野では一般に利用される語なのだろうか。ぱっとみるとほとんどが理科系の学問での用例になる。
「Vienna Colloquium」という言葉の訳を「ウィーン学団 」としているページがあった*1。記事をよんでいるとVienna Colloquiumは雑誌も出しているようだし、組織のような感じだ。人文系の用例では、「The 18th Indo-European Colloquium (大阪言語研究会第166回公開講演会 = 第84回待兼山ことばの会)」*2という例がある。

CIPAではColloquiumという時間があり、毎週木曜日の夕方にPublic Affairs関係のゲストスピーカーを呼び、講演してもらっています。
学生は基本的に出席が義務付けられており、毎学期あります。
誰でもはいれるので、パキスタンからの友人はその妻も毎回来ています。
ここはCIPAの学生にとって数少ない一同に会す機会でもあり、近況報告、宿題や授業の愚痴、遊びの計画など、話すわけです。*3

というアメリカの例をみるとみんなの集まる講演会のようだ。

だいたい、「博士論文中間審査会」とか「博士論文中間報告会」とかそういう言葉ではあかんのか?