発熱

頭がふわふわすると思ったら8度も熱があった。
腹も減らないわけである。
それでも餌を食って、風邪薬を飲んで、アリナミンでドーピングして原稿書き。
写真の割り付けが終わったら寝よう。
奥様が―ちなみに奥様は三連休中、実家に帰省しているのだ―電話をしてきて、どない?と聞くので、8度ある、原稿かいとる、というと、
「えー!かえってまた風邪移ったらかなんやん!治してよ。」といわれる。「原稿書き上がるまで絶対治らんと思う。」というと「それ7月締切の原稿やろ!もっと早くに今くらいがんばれるときがあったはずやん!」とかと言われる。
「これは別にがんばっているわけではなくて、せないかんもんをせないかんようにするためにしとるだけやから、風邪とかそういうもんとは関係ないのであって、私がこれで死んでも、せなあかんもんはなくなるわけではないから、やっぱりせないかんのである。
締切は、締切であって、今の締切は連休明けなのだから、7月云々をいっても何の意味もない。原稿というのは、商売の書類ではないのであるから、精神と資料と締切の三者が合一したときでないと書けないものであって、その合一した状態を維持するのは並大抵ではないのだから、そういうものを云々かんぬん非難するのはよくない。精神の統一が崩れるだけである。」というようなことをいっていたら電話を切られた。