「玻」の字

「玻」の文字は「社会通念上明らかに常用平易な文字であるとはいえない」らしい。
お寺にいって、閻魔王の絵や十王の像があれば、鏡が描かれていたり、鏡の小さいのがおいてあったりするはずである。あの鏡は、「浄玻璃鏡」という。
私は、子供時代から「じょうはりのかがみ」と聞き覚えてきたので「玻」の文字には違和感がない。私の社会通念は、世間の社会通念とは違っているらしい。
人名用漢字をみると、「瑠璃」は入っているのに、「玻璃」ははいっていないようだ。おかしいんとちゃうか。
保育所に行きだして思うのは、文字よりもはるかに「社会通念上明らかに常用平易な」よみから逸脱したと思われる名前のよみが一般にみられることだ。今日、保育所の運営委員会にいって見た人で「來恵」とかいて「らいと」よむ名前があった。「恵」を「と」とは私はよめない。漢字よりもよみを制限したほうがいいのではないか。