「そういうこと」はいわないように

某部局で、年間50万円のお金を得ている。たいへんありがたいお金である。このお金は、私が某部局で常勤の教員をしていたときの人の縁で得ているお金である。
このお金は額としてもたいへんありがたいし、由縁としてもたいへんありがたい。ありがたや、ありがたや、ありがたや、というお金なのである。
その出方がどうあれ、ありがたいのである。
しかし、ありがたい、ということを書類に表現すると、「う〜ん。日雇いと同じですから。」ということにしかならないらしい。
もちろん、それは、恩情というか、憐れみというか、そういう果てに出た仕方ないものであるかもしれないし、事務作業としても煩瑣きわまりないものかもしれないし、某教員と私とのなれないの結果としてある「不明朗」なお金なのかもしれない。
しかし、表現として、「日雇いと同じですから。」というのは、しかし、なんかこう、実際はそうなんだろうけれども、そういうことを自覚しなくてはいけないのだろうけれども、いやなものである。
そういう表現は、そういう表現が現している何らかの現状以上にそういう立場の人にとっては精神を蝕む表現であると思われるのである。