クリスマスツリーにお願いをする

ドラえもん」と「プリキュア」で相次いでクリスマスのネタがでていた。
ドラえもんでは、「それは七夕だろ!」と疑問を呈されながらも、子ども達がクリスマスツリーに短冊に願い事をかいたものをつけて、クリスマスプレゼントのお願いをしていた。プリキュアでは、友達がつくれない子どもが「プリキュアにあいたい」とお願いをしていた。プリキュアのほうが切実で、かつ物語の筋のなかに組み込まれている。
クリスマスツリーにお願い事をする民俗について、最初にみたのは、7年くらい前に塾でアルバイトをしているときだった。塾に飾ってあるクリスマスツリーにだれともなく講師や子ども達がお願い事の短冊をつけていた。
この時も、「七夕ちゃうで」とみんないっていた記憶がある。
そもそも、七夕の短冊に願い事を書くという民俗こと自体が、そんなに古いことではない――数年前に七夕の調査をした折、昭和初年うまれのひとでも七夕の短冊は「天の川」などの文言をかくだけだといっていた――が、七夕の習俗がクリスマスに影響を与えつつある、というよりも、既にアニメの中にそういう事例が出現するということは、既に広く定着している民俗なのかもしれないけれども、そういう事例の展開を目の前にするのは興味深いことである。