就職する

4月から某中高一貫校の教諭となった。
採用していただいた学校の見識については敬意をはらうというような通り一遍のことばでは表現できない。学校のために死ね、といわれたら死ねるくらいの勢いはある。


ついでに、教員免許をとらなければならなくなったのでぶちゅだいの学生にもなってしまった。その単位数や尋常ではない。
大学の専任教員もしたことがあるのに、非常勤で教職科目を担当していたのに、大学で国文学の概論なんかも教えていたのに、一から教員免許の単位をとらなければならない。制度の前では、学位や大学での教育・研究経験はゴミのようだ。
こういう人間用に用意された免許のメニューがあるのだが、どーも、学校関係(教育委員会ではない)のえらーい人やきょーいく大学のいちばんえらーい人など、関係者のかたがたは、大学での教育や研究の経験、博士の学位・論文などはゴミ、それも有害廃棄物と認識されたようで、排除された。
さしあたってつまらぬ制度に従うことにして、学部生に転身である。


大学の先生をしていたのに学部生になったり(ちなみに、短大生になった経験もあるぞ)、教員免許をとりながら教諭をしたり、この世はまことに不可思議である。


しばらく更新が滞っていたが、通勤で疲れ、様子が全然わからないことで疲れ、教科書は使わないので、授業の内容を考えるのに疲れ(私を排除した制度のもとに編纂された教科書など使っていたら私の精神が穢れる。穢れた精神で教育をおこなうことは生徒に有害である。だから全て独自教材で授業をおこなうことにしたのである。←こういうことをするから排除の対象になるんだろうな!)、さしあたってしたがわなければならないつまらぬ制度の要求する「学習」に疲れ(免許をとる勉強をするたびにあほなきょーいく大学のいちばーんえらーい人の顔が浮かんで腹が立って仕方ないのである。)、更新する余裕がなかったのだ。