京都。
長屋が密集し、洗濯物が翻っている。道は舗装されておらず、ところどころ水たまりがある。路地からの気色が、高架の上から、列車にのったような気色になる。風で洗濯物がはためいている。ジーンズが多い。
長屋に住んでいる若い男性の世話になることになる。その人の通っている道場にいる。なにかの独立した流派らしい。私は、そこで稽古をしている。
ちゃんと受け身をとったので、師範から、ちゃんと受け身とれとる、といわれて、柔道してましたんで、という。
そのあと掛かり稽古みたいなことをしている。男女合わせて20人くらいの人がいる。師範が、小内刈を入れた連続技みたいな技をみんなに見せている。
師範が、いままで独立独歩でやってきたけれども、そういうのはよくない。今では後悔している、と私に向かって歎いている。