田んぼ道にいる。まっすぐな道なので、手裏剣の稽古をしようと思う。
手裏剣はないので、釘かと思うのだが、きりで投げる稽古をする。
一回目はうまく投げられた。二回目は、道の脇の用水路にはまってしまった。
用水路をみると、もやもやした苔みたいな水草みたいなものがいっぱいはえている。
その間にかくれるようにきりが沈んでいる。
水に入ろうかと思ったが、いま一つきれいではないので、何かでつまんでとろうと思う。
田んぼ道を歩いているとある家の裏に畑に使う青い針金がいくつかあった。これならつまんでとれる。
しかし、裏口があいていて、老人の咳の声もするので諦めた。
歩いていると、大きな病院とも学校とも見える建物の中に入った。
前をねずみ色のフードにねずみ色のコートのような着物をきたひとが一例に並んであるいている。
一番後ろにいるのは私の高校までの同級生である。
その列について建物の中に入って階段をのぼろうとする。
列の最後に私がついてあるいている。
私は私のあとについて二階まで登ったが、二階で階段はなく、三方壁で、一方吹き抜けになっている。
列の前の三人は、壁を通り抜けるような消えていき、私の友人は、吹き抜けの方に消えた。
消えてしまった列についていくのはどうすべきであろう、と思って行く道を探してみたが、壁はどうしようもない。一方の壁に窓があるのをみつける。窓は、鉄枠の窓でさびついて途中までしか開かない。窓の外に出て壁の向こう側に行こうとしたが、窓の外にも窓の内側にも蜘蛛の巣が張っていて、蜘蛛の巣をかぶるのがいやなのでやめた。
来た道を戻ろうとして、階段を降りかけたら、ものすごく急な階段で、おまけにどこまで続くのか分からないほど下に続いている。あがるのは2階までだったのに、下りは、階段も悪いし非常に怖い思いをしておりる。