閉店

学部の時から通っていた飯屋が8月末で閉店していた。おっちゃんとおばちゃんとおばあさんにバイトが1、2人という店だった。定食が650円からで、700円をこえるメニューはなかった。それで充分腹一杯になるくらいの量と周辺の店よりもよい味で出していた。私が学部生の頃は、最低の値段が630円だったので、途中20円の値上げがあった。店の外に出ている看板には600円〜と書いてあったので、600円の時代もあったのだろう。とはいっても、ほとんど値上げはなかったのではないだろうか。

店の入口にあった張り紙を読むと、30年ほど営業していたらしい。最近はあまり行くこともなかったが、それでも月に何度かは訪れていた。

8月に入って、外で食べることも少なくなっていたので、しばらくその店にもいっていなかった。多分、最後にいったのは7月末だろう。

下の階に安い中華の店が経営を圧迫したのだろうか。一時は店の入りがおちたように見えたが、すぐに盛り返していたと思う。ただ、この店ができてから、料理が少し豪華になった。これが経営を圧迫したのだろうか。

今年は、運悪くはしかで大学が2週間休講になった。この判断は、聞くところではいろいろ問題があったらしい。これが経営を圧迫したのだろうか。

私が学生になったときからおばあさんで、今もおばあさんであったおばあさんがダウンしたのだろうか。だいぶんよぼよぼするようにはなっていたが、勘定は必ずこのおばあさんであった。しっかりした人だったので、亡くなったとかということはないだろうが。

7月末の時点では、刀折れ矢尽きたという感じではなかった。余力のある内に撤退したということだろうか。ともかく15年近く知った店がなくなるのは悲しいことだ。