博士の就職難

 一橋大大学院経済学研究科の博士課程、○○○さん(33)は昨年4月、就職活動を始めた。研究者の道をあきらめたのには理由がある。

 「非常勤講師の働き口すら得るのが難しいし、なれたとしても、薄給で身分は不安定。年収500万円にも満たない人もいます」

AERAの記事らしい(http://www.asahi.com/job/special/TKY200709270086.html)。
非常勤講師で年収500万に満たないなんて言っているけれども、非常勤講師で年収500万ある人なんているのか?非常勤講師一こま3万円として、週14コマくらい入れないと無理だぞ。
因みに、助教の私で年収もにょもにょもにょ万円なんだぞ。
2002から2003年の調査で少し前の数字だけれども、下の記事がほんまだろう。

専業非常勤講師の年収平均は287万円で,48%の人が年収250万円以下,34%の人が200万円以下です.その少ない収入の中から,本や機材の購入費,学会や研究会,研修への参加費や旅費などは,ほとんどすべて自前です.専業非常勤講師は平均29万円 (平均年収の10.1%) を授業・研究関連で出費しており,それに対する公費はほとんどあるいは全く出ていません.(『大学非常勤講師の実態と声 2003』http://www.hijokin.org/en2003/index.html

○○○さんの認識が甘すぎるのか、AERAの記者が無知なのか、朝日がなんかたくらんどるのか、とにかく500万なんかという数字をだしたら、まるでその程度もらっている人もいるように見えるではないか。