歩く

午後からちょっと歩いてみる。
昔の村のある山の方に歩いていく。どこかに墓があれば墓でもみて帰るか、程度の歩きなので特に目的はない。
ふにゃふにゃ歩いていると、村らしい所に入っていく。知らなかったのだが、この辺は植木の村らしい。へー、と思いながら歩いていると太い道と細い道の二股になっている。少し迷ったが細い道に入る。
むらの真ん中辺が近づいてきたらしい。ダンジリの蔵があったり、公会堂があったりする。お堂がいくつかあったので、写真を撮る。
さらに登っていると、お婆さんが「あついなー。登りも下りもあついんはあついわー。」と声をかけてくる。どうも上には何かがあるらしい。
急な山道を登っていると寺があった。一国西国札所の一つらしい。寺自体は18世紀開基らしいのでたいしたことはないが、本堂は優美だった。
墓には、地元の豪商の一族の墓がある、案内が出ていたので墓を見に行くと、墓が新しい。古い墓石はほとんどない。寄せ墓をみたら、豪商の一族の墓は全部寄せてある。いくつか顕彰碑らしきものも寄せてある。
おもしろくない。
帰って調べたら、最近霊園開発をはじめたらしい。
昭和の初めの記念碑をみたら檀家はあまりなさそうなのに、庫裏が新築されていたのが不思議だったのだが、古い墓がないのと共に理由がよく分かった。
帰りは、登りとはまた違う道で帰る。
脇に入ると、お堂程度の寺がある。昭和○年に、寺を復興しろと地元のなんとかさんが夢をみた。同時に、土地の持ち主も同じ夢を見た。そこで、寺を復興した、とかゆう由緒の寺だそうな。
こういうのがおもしろい。