助教時代の箱を開ける

助教をやめて研究室を引き払った時の箱が10以上あって、長らく部屋の隅に積み上がり、奥様の不機嫌の種になっていた。5つくらいは早くに消滅したのだが、あと数個がなかなかなくならなかった。
しかし、10月末の発表の準備を進める中で、どうしても見ておきたい資料がはいっている箱がある。また、現在おこなっている調査を含めて某県の某分野には欠くべからざる基本的な書籍が二点入ったままだったのである。
この欠くべからざる書籍は、めったに見ることはないのだが、見るときはどうしても見ておかなければならない。そういうときは、わざわざ図書館にみにいっていたのである。
大いに間違っている。
今日、ついに、一群の箱をあけて、ほとんどの本と資料は家の本棚に突っ込んだ。しかし、2箱どうにも入らない。入らない2箱の内、必要な1箱はすべて綴じも分類もしていないコピーだけがおさまった純粋コピー箱である。もう1箱に入っているものは、一言では表現不可能である。
そして、この純粋コピー箱を整理しなければ10月末の発表に新ネタを出すことはできないのである。
先は長い。めまいがしそうだ。