国際児童文学館廃止決定

結局どうなったのか知らなかったのですが、『ゲンと不動明王』を検索していきあたってしまいました。
国際児童文学館は、今年度末で廃止、12月で休館ということになったようです。
資料の保存・活用を第一に考えて、

基本的に大阪府の方針を受け入れ、当財団専門員の雇用(3年間)に応じるとともに、財団としても存続し、府立中央図書館における運用を厳に見極めていくとともに、財団設立当初の目的を果たす素地は残しておきたいとの結論に至りました。

ということになったそうです。
これは、図書館司書を嫁さんにしてはじめて知った恐ろしい事実ですが、図書館というのは、本を受け入れるだけでなく、その一方でどんどん廃棄していく組織でもあります。近世の版本でも蔵書印を押して、貸し出しラベルを平気ではったりします。同じ「本」を扱っていても本への態度が違います。私は嫁さんと結婚してから、図書館を信用しなくなりました。中央図書館に移管された資料は、どういうことになるのでしょうか。あまり賢そうに見えない府知事は、確か府立図書館のレファレンス業務に対して疑問を呈していたはずなので、中央図書館自体もこの先危ういかもしれません。本当に「厳に見極めてい」かないといけないと思います。
また、専門員の方々も3年後はどうなるんでしょうか。このご時世、首になっても次があるような世の中ではないような気がします。教育系の資格の関係で一定の需要がありそうな分野ではありますが。。。
財団法人大阪国際児童文学館 http://www.iiclo.or.jp/hp/top.html
当財団の今後の方向性について(ご報告 その5) http://www.iiclo.or.jp/hp/genjyo6.html