学位記

学位記がでかい。学士や修士は普通のサイズなのに、博士はでかすぎる。こんなものをコピーしなくてはならなくなった日には、A3で一枚にはおさまらない。くるくる丸まっているし、コピーしにくいこと甚だしい。昔の功成り名を遂げた暁にもらうもんならいくらでかくてもいいんだろうが、いまや学位記とはコンビニでコピーするような代物なのだ。こんなでかくてくるくる丸まったものをコピーしていたら不審者ではないか。でかいだけで何の役にもたたんもんを独活の大木というんやど、などと話をしていたら、昨年学位をとった人間は、「僕ら見開きでA3ですよ。」という。
きいたところでは、見開きのアルバムみたいになっていて、A4で日本語、A4で英語で書いたもんがはさんであるらしい。これならくるくるまるまらないしコピーも簡単ではないか。本棚にもつっこめて保管も便利だ。
「学位記をみたら、学位の価値がさがっとるのをようわかるな。交換してほしいわ。」というと、「留学生から英語の学位記がほしいという要望でこうなったらしいですよ。」という。
外圧か。