レポートを書く

単位をとるためにレポートを書こうと午前中から座っている。
課題は、「教師としての資質を書け」というものである。レポートの課題を子細に検討すると、結局、中教審の答申に規定されている「資質能力」というものをまとめよ、ということになるようだ。
昼飯を食いながら、教員免許をもっている奥様に、
「あぁーなんか、中教審の規定する資質とかが教員の資質ちゅうことか、とゆうので大変不愉快な感じがする」
といったら、
「あかんで。あんたの思うことなんか書いたら絶対不可やで。嘘でも中教審かなんかの答申をまとめとったらええねん。そんなとこで無駄な努力払たらそれこそあほやで。」
といわれた。
まことにその通りである。
ところで、教科書の中では、法的に規定される教育職員を教員と呼んで、教師はもっと広い意味にとる、と最初に定義されている。その教師の資質を中教審の規定に矮小化するこの科目の担当教員の読解力のなさ、あるいは、無批判性についての検討はだれがするのであろうか、とおもったりもした。