恐ろしい本を購入

帰りに買いました。
電車の中でざっくりみたけれども、まぁ、だいたいそんなもんやろう、という内容だ。そして、読んでいて世間がいやになる。著者も、世の無常を感じて出家なされたそうだ。
なんか著者の筆致がすごい自虐的で痛々しい。揶揄した感じの書き方も、いらぬところでいらぬ反感を買いそうな気がする。もっとおちついた書き方もできるだろうに。というか、研究者なんだから、もっとおちついた書き方をしなければならなだろうに。
読みやすさ優先なのだろうか、耳目を引くためなのだろうか、著者の気持ちが先走っているのだろうか。一気にかきました!という感じで、読んでいてばたばたした感じがして忙しい。
人文系にも目が配ってあるけれども、やっぱり理科系中心の書き方のような気がする。コラムの解説もどうかな、という部分もある。
多々ひっかかる所はあるけれども、一般向けに書かれたということが大事なんだろう。
次は、もっと落ち着いた感じの本がでることを望む。

高学歴ワーキングプア  「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)

高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)

ところで、私が買った本は、160頁→129頁〜160頁→161頁となっていて、129頁〜160頁まで30ページほど重複しているのだが、他の人もそうなんだろうか。
この本のあげる「一流大学」の中に私の出身大学も入っているのだが、私の同期で学位を取ってパーマネントの職につけたのは1人だけ(除留学生)。その後の学年もパーマネントの職についているのはまだいないと思う(除留学生)。私は、たまたま助教(2年任期)となったけれども、来年の予定は無職だ。現実は、この本よりも厳しいと思った方がよいのかもしれない。